アイデアから収益、モノづくりプラットフォームQuirky

Pocket

2190646_300
 

「こういうのあったら、いいのにな・・・」
「これ、使いにくいな。この部分が伸縮自在だったら便利なのに・・・」

Quirky(クァーキー)は、私たちが日常生活で湧き出たちょっとしたアイデアを商品化する、Social Product Development Platform(ソーシャル・プロダクト・デベロップメント・プラットフォーム)です。

Quirkyが作り出す新商品は、50ドル以下の便利な家庭用品が多く、デザイン性に富んでいます。Quirky発の大ヒット商品の1つが、クネクネ自由に曲げられる電源タップ「PIVOT POWER(ピボット・パワー)」です。30ドルと価格はちょっと高いように思えますが、スタイリッシュなデザインが受け、発売開始期から出荷数60万個という人気を誇っています。


「自らのアイデアに対して不特定多数の支援を集めて製品化する」というと、まず思い浮かべるのはKickstarter(不特定多数から資金を募るクラウドファンディング)でしょう。非常に魅力的ですが、多くの人々にとって、企画ー製造ー販売までの全てに関わりを持つことは中々敷居が高いです。

これに対しQuirkyでは、「アイデア出し」という立場から、モノづくりのプロセスに関われます。ユーザーがアイデアを投稿すると、コミュニティからそのアイデアに対するアドバイスや人気投票が行われ、商品企画が研ぎすまされていきます。数段階の公開評価を通過すると、実際に商品化への道を歩みます。製品化を担うのは、Quirkyのプロのクリエイター集団であるため、アイデアを出した本人がデジタル工具を揃えたり、工場と交渉する必要はありません。

Quirkyのサービス概要は、下記の100秒動画にて。

 


Quirkyで特長的なのは「influence(インフルーエンス/影響力)」という概念です。

コミュニティでは、文章系(商品名、キャッチフレーズ)、エンジニア系(機能)、デザイン系(ビジュアル)といった各要素に対してのコメントが可能です。Quirky.com経由の売上の3割、小売店経由の売上の1割がコミュニティに還元されます。そして、発案アイデア・改良への貢献度に応じて、コミュニティの参加者一人ひとりに収益が分配されるのです。つまり、ユーザーは自らの強みを活かして、ゲーム感覚でモノづくりのプロセスに参加でき、しかも稼ぐことまで出来てしまいます。

例えば、1個40ドルの商品であれば、通常12ドルがコミュニティへ配分されます。そして、商品に対するinfluenceが13.2%のユーザーであれば、1個当たり1ドル58セントが取り分となります。さらに、この商品が3万5000個販売されれば、最終的には5万5440ドルを手にするのです。

influenceについては、下記の60秒動画でイメージが付けるかと思います。

 


もちろん、Quirky側にも色々なメリットがあります。コミュニティでの大量のフィードバックを得て、公開審査を通過したアイデアのみ商品化されるので、製品化へのリスクを大幅に減らせます。クラウドソーシングされた市場調査と同義であるため、一定以上の予約販売も見込めます。

アイデアから製品化・収益化までのプロセスを図にしたのが下記です。

 

Quirkyの創業者であるBen Kaufman(26歳)は、ひと味違う経歴の持ち主です。彼は高校時代にMophieというiPodアクセサリーの会社を立ち上げ、2007年8月(当時20歳)に同社を売却。その後すぐ、現在のQuirkyの前身となる(アイデアを投票することで改善を促す)サイトを立ち上げています。技術プラットフォームのリサーチ・開発に2年を費やした後、2009年6月にQuirkyとして正式に再スタートを切りました。

最近では、Benは「America’s Most Promising CEOs Under 35」にも選ばれ、アンドリーセン·ホロウィッツ(創業3年ながらFacebook、Twitter、Skypeへ投資)のような注目ベンチャーキャピタルから9000万ドルを調達しています。

Benの個人的ストーリーは、下記動画でうまくまとまっていますね。
では、また〜:D

 

 

Pocket